03 インターバル記録機能を活かす。長時間撮影時のヒント

インターバル(間欠)記録機能は、時間を掛けてゆっくりと進行するシーンをコマ撮影することで短時間のビデオにするものです。
植物の開花や気象変化の様子などを短時間で見ることができます。
> ワンポイント解説:インターバル記録とは?

今回は、AVCCAM カメラレコーダー AG-HMC45 を使ったインターバル記録の活用法をご紹介します。


活用例 1:マニュアルモードを使った自然物の撮影 ・・ 生態観察、自然現象の記録

AG-HMC45では、映像の明るさやフォーカス、色あいなどを自動調整することはもちろん、マニュアルモードを使用して
撮影状況に応じた微調整も可能。 インターバル撮影の幅を広げることができます。


薄暗い場面での撮影に(最高34dBのゲインアップ)

植物の開花、昆虫の羽化などを薄暗い早朝や夕方に撮影をする場合、最高 34dB のゲインアップを使用すれば、明るさを
微調整することができます。ゲイン値は、0dB から 34dB まで 1dB 刻みで可変させることが可能です。




ゲインアップによる明るさの違い(例) :月明かりの下で撮影した植物。
0dBではほとんど見えない葉もゲインを上げるにつれ、葉の雨粒まで見えるようになっています。



記録レベルの監視に(内蔵波形モニター)

波形モニター(WFM)機能を使用して撮影する映像の明るさを確認することができます。
撮影環境が異なる場合でも明るさを統一したい場合などにご活用ください。






インターバル撮影時にシーンに応じてシャッタースピードを変更する

長時間にわたる変化の監視やいつチャンス が訪れるか分からない場合でもインターバル記録を行えば、記録メディアの残量を気にせず撮影が可能になります。
このとき、記録された映像を分析等のために静止画や
コマ送りで確認する場合、被写体によってはシャッタースピードを速くして撮影した方が良い場合があります。AG-HMC45なら1/2秒のスローシャッターから 1/2000秒までの高速シャッターまで広範囲に対応します。

シャッタースピードを速く設定すると明るさが低下しますが、マニュアルでアイリスを調整し適正な明るさにすることで状況に応じた
長時間記録が可能になります。

その逆のケースとして星空など遠くにある光源を映す場合は、1/60秒以下の遅めのシャッターを入れることでノイズ感を増やすことなく明るく撮ることができるようになります。






活用例 2:監視・進捗管理用途でのタイムスタンプ機能活用

日付を映像に記録し時間毎の変化やそのときの状況を正確に知る

監視や進捗情報の記録では映像だけでなく日付の情報も重要になります。
インターバル記録にタイムスタンプ機能を併せて使えば日付や時刻の情報を映像に重ねて記録する ことができ、後で状況を確認する場合に素早く確実に行えます。
日付情報は映像として記録されるためコピー等で変わることもありません。


変化を時間つきで見る映像や教材の制作にも使用できます。

[使用例:]
・ ドライビングルートを撮影しての通過時刻、区間速度などの確認
・ 水位、交通量などの変化
・ 気象変化
・ 植物の開花、昆虫の羽化などの生態観察

タイムスタンプの表示項目は自由に変更可能

重ねて記録する情報の変更: "時刻のみ" , "日付のみ" , "日付と時刻" より選択可能
日付の表示方法を変更: "年/月/日" , "月/日/年" , "日/月/年" より選択可能





*月の表示は英語表示になります。


インターバル記録の設定方法と記録時間の目安


1.  
本体のメニューにて「インターバル記録」を選択します。
2.  インターバル期間(コマ記録を繰り返す間隔*)を次の中から選択します。

    1 / 10 / 30 / 1 / 2

3.  REC(記録)ボタンを押します。


*
インターバル期間とは?

インターバル期間を30秒に設定すると30秒間隔でコマを記録します。
以降記録停止操作をするまでインターバル動作を繰り返します。
(最長24時間)

インターバル記録時間設定と記録時間の目安
記録時間 インターバル記録設定
1秒 10秒 30秒 1分 2分
1時間 2m30s 15s 5s 2s 1s
2時間 5m00s 30s 10s 5s 2s
3時間 7m30s 45s 15s 7s 3s
4時間 10m00s 1m00s 20s 10s 5s
5時間 12m30s 1m15s 25s 12s 6s
10時間 25m00s 2m30s 50s 25s 12s
20時間 50m00s 5m00s 1m40s 50s 25s
24時間 60m00s 6m00s 2m00s 1m00s 30s

上の表は「インターバル記録」設定(1秒, 10秒, 30秒, 1分, 2分)と記録時間に応じてできあがるクリップの時間
の概算 (1080.24pで再生)を示しています。

例:
インターバル記録を「1秒」に設定し「10時間」記録した場合、10時間分の変化を約25分で再生するクリップを
つくることができます。


[参考] 主な被写体と所要記録時間の例
日没 = 30分~1時間 、 アサガオの開花 = 1~3時間 、セミの羽化 = 2~4時間



ワンポイント解説 : インターバル記録とは?


インターバル(間欠)記録機能は、時間を掛けてゆっくりと進行するシーンをコマ撮影することで短時間のビデオにするものです。
植物の開花や気象変化の様子などを短時間で見ることができます。




例: インターバル時間を10秒に設定し4時間の収録をした場合


         ・ タイムスタンプ機能を併用して「記録日時」を映像に重ねて記録することも可能。
         ・ 最長24時間までの撮影が可能。 (AG-HMC45)




今回ご紹介したモデル、アプリケーションの詳細はこちらからどうぞ
AVCCAM カメラレコーダー

AG-HMC45 [New]

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