3D ベーシック講座 第3回 3D信号の伝送、表示方式

前号(第2回)では、一体型二眼式3Dカメラレコーダー AG-3DA1 が、内蔵の2本のレンズを使って3D映像を撮影するしくみと再生時に被写体の飛び出し量や奥行き感を決める基準面について説明をしました。 今号では撮影、記録した映像を伝送、再生する方式について説明します。









3D信号の主な伝送方式
3D撮影機器にて記録された左眼用、右眼用の映像を伝送する方式は、左右両チャンネルの情報を「それぞれ別に送る方式」と「1チャンネル分の帯域の中に両チャンネルの情報を含めて送る方式」の大きく二つに分かれます。

1.左右両チャンネルの情報をそれぞれ伝送する方式
全ての情報を伝送するため高画質です。





2.左/右チャンネルの情報を1チャンネル分に収めて伝送する方式
左右のチャンネルをそれぞれ伝送する方式に較べて解像度は低下するが、既存のHD記録機器、スイッチング機器などがそのまま使用できるなどのメリットがあります。





3Dの主な表示方式
伝送された左右両チャンネルの映像は、ディスプレイにてライン・バイ・ライン、フレームシーケンシャルなどの方式でひとつの画面に表示されます。
ひとつの画面に映し出された左右両チャンネルの映像を左眼/右眼用それぞれに分離するフィルターとして各ディスプレイ専用のメガネを使用する方式が一般的です。






3Dビデオモニター BT-3DL2550の特長
BT-3DL2550は、Xpol(エックスポール)®* 偏光フィルターを採用し3D偏光メガネで立体映像を見ることのできる25.5型 フルHD LCDビデオモニターです。
3D映像の視聴だけでなく、リグ型3Dカメラの調整にも対応する多彩な調整モードを搭載しています。

Xpol ® は、微細偏光素子を規則正しく配列させたもので、液晶モニターなどのフラット・パネル・ディスプレイに貼り合わせることで、ちらつきのない3D映像を簡便な偏光メガネで見ることができるオプトディバイスです。
ライン・バイ・ライン(水平インターリーブ)方式のため、水平方向の解像度と色再現に優れています。偏光メガネは円偏光方式を使用(付属品:2個/別売オプションBT-PGL10G)。円偏光方式は直線偏光方式に比べて、メガネの水平が多少傾いても3D効果が失われない特性をもちます。また電池不要のパッシブ型なので取り扱いが簡単です。


* Xpol ® は、株式会社有沢製作所の登録商標です。





BT-3DL2550 : リグ型3Dカメラシステムの調整に対応するモード
当社一体型二眼式3DカメラレコーダーAG-3DA1は、カメラ本体で両眼に相当する2つのレンズの映像ずれを自動補正しますが、一般的なリグ型3Dカメラシステムでは、両眼に相当する2台のカメラの光軸、画角、明るさ、色などのずれを補正するための調整作業が必要です。

BT-3DL2550は、リグ型システムに必要なカメラの調整をサポートするための様々な特殊表示機能(オーバーレイ、左右反転、ハーフミラー、H位相可変)を装備し、調整に対応します。











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